HSPだと伝えるべき?伝え方とメリット・デメリットを紹介
繊細で傷つきやすい気質を持っているHSPさん。
その気質ゆえに生きづらさを感じることもたくさんあるかと思います。
そういった心のしんどさを理解してもらうためにも、周囲の人にHSPであることをカミングアウトすべきかと悩まれる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、HSPを伝えるメリット・デメリット、カミングアウトするときの伝え方を紹介していきます。
身近な人に伝えるか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
HSPであることを伝えるメリット・デメリット
自分自身がHSPであると伝えるのであれば、まずメリットだけでなくデメリットがあることも理解しておかなければなりません。
ここでは、HSPをカミングアウトすることによって考えられるメリット・デメリットを紹介していきますので、伝えるべきか悩んでいる方はチェックしておきましょう。
メリット①:理解・共感を得られて心が軽くなる
繊細で傷つきやすい気質であることを理解してもらえると、心が軽くなるというメリットを得られます。
家族や恋人などの身近な人が理解・共感してくれると、人混みや騒がしい場所などの苦手なことを避ける、一人で過ごせる時間を確保してくれるなどの配慮をしてくれるかもしれません。
カミングアウトしたことによって理解者になってくれれば、HSPさんの生きづらさは軽減するはずです。
メリット②:気軽に相談できるようになる
自分自身の気質を理解してくれている人には、HSPさんも相談しやすくなるでしょう。
他の人とは考え方が違うと普段から感じているHSPさんは、「悩みを打ち明けても理解してもらえないのではないか」という不安があります。
そのため、悩みを打ち明けることにも相当な勇気が必要です。
しかし、すでに気質を理解してくれている人であれば、HSPの気質ゆえに悩むことも相談しやすくなります。
気軽に相談できる相手がいるというのは、HSPさんにとって心の支えになるでしょう。
デメリット①:理解されず否定される可能性もある
すべての人がHSPを理解してくれることはないため、HSPや人格そのものを否定される可能性も考えられます。
「だれもが悩みを持っているのに、そんなことで甘えてはいけない」「めんどうな性格をしているんだね」というように、傷つく言葉をかけられるかもしれません。
そのため、HSPをカミングアウトする相手は慎重に選ぶ必要があるでしょう。
デメリット②:距離ができてしまうこともある
HSPに否定的な考えを持っている人にカミングアウトすると、心に壁をつくられる可能性もあります。
また、理解してもらえなかったことにより、HSPさん自身も距離を置くようになるでしょう。
そういったことを避けるためにも、カミングアウトをする前に、相手としっかり信頼関係を築けているかどうか一度考えてみることも大切です。
HSPをカミングアウトするときの伝え方
カミングアウトするメリット・デメリットを理解したうえで、HSPであることを伝えたい相手がいるときには、以下のポイントを意識して伝えてみましょう。
伝え方①:本やサイトを使ってHSPを理解してもらう
自分の言葉だけでHSPを理解してもらおうとすると、「HSPは病気?治療するもの?」と勘違いされてしまうこともあるかもしれません。
正しく理解してもらうためには、まずHSPに関する本やサイトを使って伝えていくとよいでしょう。
そうすると主観で話しているわけではない、ということも伝わります。
伝え方②:自分もHSPであると伝える
本やサイトを使って、繊細で傷つきやすい気質を持った人がいるということを説明した後に、自分もHSPであることを伝えると相手も理解しやすくなります。
HSPという言葉は、最近テレビやネットでも使われるようになってきていますが、まだまだ知らない人がいるというのも事実です。
そのため、HSPというものの説明をしてからカミングアウトすると、生まれ持った気質であること、治療するものではないこともしっかり伝わるでしょう。
また、HSPに関する本やサイトを見てもらっているときに、否定的・攻撃的な言葉が相手の口から出てくるようであれば、カミングアウトは中止にするのもよいでしょう。
傷つくリスクを抑えるためにも、反応を確認してからカミングアウトするか判断してみてくださいね。
伝え方③:具体的に要望を伝える
HSPさんが自分の気質について伝えようと思ったということは、なにかしらの要望があってのことだと思います。
「心が限界に近いから寄り添ってほしい」「一人になれる時間・スペースを確保したい」など。
具体的に要望を伝えると相手の方も、カミングアウトした理由や要望に納得しやすくなります。
特に要望がない場合は、「ただ知ってほしいだけ、理解してほしいだけ」と伝えておきましょう。
まとめ:HSPのカミングアウトは伝え方にも気をつけよう
自分自身がHSPであることをカミングアウトする際は、伝えることによって得られるメリット・デメリットを理解しておくことが大切です。
中には否定的な反応をする人もいるため、だれにでも伝えるのはリスクがありますが、理解者になってくれる人が見つかればHSPさんの気持ちは楽になるでしょう。
家族や友人、恋人などにHSPのことを理解してほしいときには、ぜひ今回紹介した伝え方を意識してみてくださいね。
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臨床心理士、公認心理師です。5年以上、都内の心療内科や脳神経内科で、うつ病、不安障害、HSP、アダルトチルドレンなど数多くのカウンセリングを経験してきました。HSPの創始者であるアーロン博士の「HSPに精通した専門家プログラム」を修了しています。