HSPは病院に行くべきか? 臨床心理士が受診の目安を解説
こんにちは。臨床心理士のひろせです。
- 私って、HSPだと思うけど、病院に行くべきかわからない
- 精神科(心療内科)って怖いイメージがあるけど行っても大丈夫?など
精神科を受診しようか迷っている人は多いのではないでしょうか?
HSPさんの場合、受診した方がよいケースとしなくてもよいケースがあります。
今回は、自分でHSPだと思う人のために、精神科に受診した方がよいのかについて、臨床心理士の視点から解説したいと思います。
目次
精神科・心療内科を受診する目安
HSPとは、人一倍繊細で、音、光、人の気持ちなどに敏感に反応する人のことです。
病気ではないため、精神科を受診してもHSPの診断をしてもらうことは難しいでしょう。
ですが、HSPは「あらゆる情報を捉え深く処理する」「リスクに敏感」といった特徴から、うつ病、不安障害などの精神疾患を抱えやすいです。
また、うつ病、不安障害、発達障害などはHSPと似た症状もあり、HSPだと思っていたら実は違っていたということもあります。
そのため、受診した方が良いのか気になる場合は、以下の基準を参考にしてみるといいでしょう。
日常生活に支障をきたしているか?
精神科を受診した方がいいのか?判断のポイントは「生活に支障が出るほどつらい思いをしているかどうか」です。
具体的には、以下の項目を参考にしてみてください。
- 何日たっても気分が上がらない。気分の落ち込みがひどい。
- 何日も眠れない日が続く、または寝ても疲れが取れない。
- 食欲がなく、ここ最近数キロ痩せた。
- 頭がボーっとして、集中力が続かない
- やるべきこと、やりたいことがあるのに、不安、憂うつ感がつよく手につかない
- つまらないミスが増えた。
- 何をしても楽しくない。
- イライラしやすくなった。
- 1人でいると涙が出てくる。
- 絶望的な気分で、死にたい気持ちになる。
- プレゼンやその他大事なことがあると1週間以上前から気になってつらい。
上記の項目が2、3個当てはまる場合は精神科を受診してもよいでしょう。
周りから「休んだ方がいいよ」などと言われないか?
「周りの人から心配されているかどうか」も精神科を受診した方がいいかの判断基準になります。
例えば、
- 休んだほうがいいよ
- 大変そうだけど大丈夫?
などと言われた場合、家族・友人・同僚はあなたの異変に気づいているかもしれません。
長い間、つらい日々を送っていると、心の感覚が麻痺しやすくなります。
自分がどれくらい頑張っているのか?どれぐらいつらい思いをしているのかがわからなくなってくることも珍しくありません。
実際、典型的なうつ病では、病態が重くなるほど、自分が精神的な病気であるということがわかりづらくなると言われています。
周りから、「がんばりすぎじゃない?」「休んだ方がいいよ」「一度精神科に行った方がいいのじゃない?」といった言葉を言われたとき、実は、自分が思っている以上につらい思いをしていた、なんてこともよくあります。
このような理由から、周りから心配の声をかけられた場合は、精神科を受診してもいいと言えます。
精神科に怖いイメージを持っていたら
精神科というと、
- 暗い雰囲気で閉鎖的
- 一度受診したらずっと通院しなくてはいけない
- 変な人がいる
などのイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。
ですが、実際はイメージとは違うんです。
私は臨床心理士、公認心理師ですが、5年以上、うつ病、不安障害、HSP、アダルトチルドレンなど数多くのカウンセリングを経験してきました。
ここからは、私が関わった精神科の印象も交えてお話したいと思います。
まず、精神科の見た目、雰囲気は、外来に関して言えば、内科、眼科など他の科と雰囲気は変わりません。
患者さんは、スーツを着たサラリーマン、子育てなどの悩みを抱えた主婦、おじいちゃんおばあちゃんなど、とても幅広いです。
もちろん、涙を流しながら受診する人、下を向き頭を抱えながら受診する人もいますが、多くはないです。
私はHSPではないか?と疑問をもって受診される方も受診します。
雰囲気に関して言えば、個人的には、歯医者さんの待合室の方が怖いイメージがあります^^
また、「軽い症状で受診したら、先生から怒られるのでは?」というイメージが持っている人もいるでしょう。
実際は、怒られることはほぼないと考えていいです。
中には、不安が強く、心配で精神科を受診したけど、病気ではなかったという人もいます。そのような場合でも、責められることは、まずないので安心してください。
ただ、稀に怖い先生もいます。
もし、怖い先生、感覚的に相性が合わない先生に当たってしまった場合は、他の先生を当たってもいいでしょう。
ここだけの話、その怖い先生で、他の患者さんも同じことで傷つき、病院のスタッフ、経営者さんもその対応について悩んでいるということも考えられます。
私のイメージですと、10人に1、2人くらいは怖い先生、または、話を聞くというより薬メインで診察を行う先生がいる印象です。
人間同士には相性がありますから、1回の受診で「病院に行かなければよかった」とは思わないで欲しいんです。
別の先生に変更できないか受付に相談したり、別の病院に変更したり、という方法があります。
つらい思いを少しでも軽くするために、相性の良い先生を探してみてください。
まとめ
今回は、HSPさんが精神科・心療内科を受診した方がよい目安についてお話しました。
- 日常生活に何らかの支障が出ている
- 周りから「休んだ方がいいよ」「大丈夫?」などと心配された
当てはまる場合は、受診を考えてみてはいかがでしょうか。
「でも精神科・心療内科って怖いイメージ…」とためらっている方もいるでしょう。
臨床心理士・公認心理士の私から見れば、精神科・心療内科の雰囲気は、内科など他の科と変わりません。
仮に症状が軽く、病気でなかったとしても責められることはないですよ。
精神科・心療内科を受診すると、心の病気なのか?客観的に知ることができ、適切な治療も受けられるというメリットがあります。
HSP、アダルトチルドレン、うつ、不安に関する相談は当カウンセリングルームでも受けつけています。また、精神科に通院しながら、当カウンセリングルームでカウンセリングを受けることも可能です。
「私はHSPかしら」「病院に通った方がいいのかな」と悩んでいる方は、お気楽にご相談ください。
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※初回はオンラインでカウンセリングを行っています。Zoom・Skype・Line通話でのカウンセリングが可能です。
※初回カウセリングでは、現在のあなたの状態をお伺いして、今後の目標や方針を決めていきます。
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臨床心理士、公認心理師です。5年以上、都内の心療内科や脳神経内科で、うつ病、不安障害、HSP、アダルトチルドレンなど数多くのカウンセリングを経験してきました。HSPの創始者であるアーロン博士の「HSPに精通した専門家プログラム」を修了しています。