HSPの気質は大人になってからも現れる?後天的な症状は心の病気?
繊細で傷つきやすく、あらゆることに敏感な“HSP”。
有名人でも自身がHSPであることを公表する方が増えてきましたよね。
そのため、認知度も上がってきましたが最近HSPを知った方は「HSPは大人になってからもなるの?」と疑問を感じるかもしれません。
そこで今回の記事では、“HSPは大人になってからもなるのか”という疑問について解説していきます。
「自分はHSPなのかな?」と悩んでいる方も、ぜひ最後までご覧ください。
目次
HSPさんの特徴や悩み
まず、HSPの特徴や抱えている悩みをいくつか紹介していきます。
「自分がHSPなのかわからない」と感じる方は、当てはまるものがあるか一度確認してみましょう。
- 周りの人に「気にしすぎ」「敏感」とよく言われる
- 他の人の気分に左右される
- 強い光や匂いに敏感
- 他の人からすると些細なことにも深く悩む
- すぐにびっくりする
- 疲れやすい
- マルチタスクが苦手
- 一人の時間が必要
- 映画やドラマに感情移入する
- 人混みや大きな音が苦手
- 自己否定が強い
一例ではありますが、HSPさんは上記のような特徴・悩みを持っている方が多く見られます。 「自分はHSPなのかも?」と感じている方は、いくつか当てはまるものがあるのではないでしょうか。
HSPは大人になってからもなる?
「HSP」とは、生まれつき繊細で傷つきやすく、あらゆる刺激に敏感な気質を持った人のことを指します。
環境や人間関係が影響する後天的なものではなく、生まれ持った先天的な気質のことなので、大人になってからHSPになるわけではありません。
そのため、HSPは病気のように“治す”というものでもないのです。
HSPの気質は大人になってから気づくことがある
HSPは大人になってからなるものではありませんが、大人になってからその気質に“気づく”ことはあります。
たとえば、子どものころはマルチタスクを求められることがなかったけれども、社会人になってからマルチタスクを求められて苦手だと気づくこともあるでしょう。
このようなケースでは、「大人になってからHSPの特性が気になるようになった」と感じるかもしれません。
大人になってからHSPの症状が現れたら要注意
HSPはあくまでも生まれ持った気質なので、はじめにお伝えしたHSPの特徴や悩みが大人になってから現れた場合は、心の病気が疑われることもあります。
“あらゆる刺激に敏感”“疲れやすい”といった症状は、HSPだけでなく心の病気とも共通する部分です。
そのため、大人になってから敏感さや疲れやすさが気になるようになった方は、「専門家の診断を受けたらHSPではなかった」という展開になることも考えられます。
また、「子どもの頃からHSPの気質はあったけど、最近敏感さや疲れやすさがひどくなった」と感じている方も注意が必要です。
HSPさんはその繊細さから心の病気になることもあります。
「HSPだから強い不安を感じるんだ」「疲れやすいのはHSPだからだ」と思っていたけれども、実はうつ病や不安障害を発症していたということもあるのです。
自分がHSPか病気か悩んだときにはカウンセリング
「自分の敏感さ・疲れやすさは、HSPの気質なのか心の病気なのかわからない」と悩む方も少なくないでしょう。
そんなときは自己判断せず、ぜひ一度カウンセリングを受けてみてください。
カウンセリングでは、お話しを伺いながらあなたの今の状態を一緒に整理していきます。
なにがつらいのか、いつ頃から気になるようになったのか、どこに不安を感じているのかなどを再確認し、対話の中でHSPなのか心の病気なのかを探っていきましょう。
【HSPと勘違いされる心の病気】
- うつ病
一日中気分が落ち込む、眠れない、食欲不振、疲れやすいなど。
- 不安障害
些細なことが気になる、常に緊張して疲れる、体が震える、動悸がするなど。
- アスペルガー障害
特定のものに強い興味・こだわりを持つ、空気を読むのが苦手、光や音に敏感など。
- 複雑性PTSD
自己否定が強い、つらい体験のフラッシュバック、相手のしぐさや音に敏感など。
- アダルトチルドレン
周りの人を優先する、不安になりやすい、罪悪感が強く自分を責めるなど。
上記のようにHSPではないものの、HSPと勘違いされる病気・症状もあります。
正しい治療・対処で生きづらさを改善できるよう、自分の症状に悩んだときは専門家を頼ってみてくださいね。
まとめ:大人になってからHSPの気質に悩むこともある
HSPは生まれ持った気質なので、大人になってからなるものではありません。
ただし、HSPさんの中には「子どもの頃から気質は持っていたけど、大人になってから気になるようになった」という方もいます。
また、大人になってからHSPの気質に該当するようになった方や、HSPの気質による生きづらさがひどくなった方は、うつ病や不安障害を発症している可能性もあるため、注意が必要です。
当カウンセリングルームでは、HSP、不安障害、うつ病などを対象としたオンラインカウンセリングを行っております。
「自分がHSPなのか、心の病気なのかわからない」「HSPの気質で生きづらさを感じている」という方のお悩みにも対応しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
11月先着3名様
初回カウンセリング
45分 5,000円
※はじめての方は初回カウンセリングをお申込みください。
※初回はオンラインでカウンセリングを行っています。Zoom・Skype・Line通話でのカウンセリングが可能です。
※初回カウセリングでは、現在のあなたの状態をお伺いして、今後の目標や方針を決めていきます。
LINEでのご相談
HSPやアダルトチルドレンのご相談を受け付けています。
HSPやアダルトチルドレンのお悩みの方やカウンセリングご希望の方は、友達追加ボタンを押して、メッセージをお送りください。
臨床心理士、公認心理師です。5年以上、都内の心療内科や脳神経内科で、うつ病、不安障害、HSP、アダルトチルドレンなど数多くのカウンセリングを経験してきました。HSPの創始者であるアーロン博士の「HSPに精通した専門家プログラム」を修了しています。