HSP気質と親子関係ー幼少期のトラウマがアダルトチルドレンを生む理由ー

「敏感な気質ゆえに、苦手なものが多すぎて生きづらい」

これがHSP当事者の大きな悩みです。

もしかするとあなたは、親との関係や子育てで悩んだり、人間関係や恋愛がなかなか上手くいかないと感じたりしていませんか?

HSP気質な上に「親子関係があまり良くなかった」と言う場合、HSPの背景にアダルトチルドレンが隠れている可能性があります。

この記事では、アダルトチルドレンの症状や原因を徹底解説。

克服して生きづらさを解消し、あなたが自分らしい人生を歩むきっかけとなる情報を紹介していきます。

アダルトチルドレンって何?

近年、SNSや各種メディアで話題となっているアダルトチルドレン(ACと略されることも)。

情報が交錯し、「大人になりきれていない子どもっぽい人」という間違った認識をしている人も少なくありません。

しかし、それは全くの逆。アダルトチルドレンは子どもの頃から親を支え、ご機嫌をとり、良い子を演じたりしてきた人です。

言うならば、「幼少期に親に甘えられなかった人」「子どもらしい幼少期を過ごせなかった人」のことを指します。

アダルトチルドレンチェックリスト

あなたは、いくつ当てはまりますか?

  • 母親から父親の悪口を聞かされてばかりだった
  • あなた自身が第一子の長女である
  • 周りの目や人からの評価が非常に気になる
  • 相手に対し「NO」が言えない。断るのが苦手
  • 親よりも自分の方が精神的に大人だった
  • 自分なんか居ないほうがいい、生きる価値がないと感じる
  • ダメな異性や高圧的な友人を引き寄せやすい
  • 頑張りすぎとよく言われ、休むことや手を抜くことに抵抗がある
  • 人から褒められたい、愛されたい、認められたいという願望が非常に強い
  • これまで溜め込んできた親への憎しみや恐怖、罪悪感を開放したい

これらはアダルトチルドレンの主な症状です。

半分以上当てはまった場合は、アダルトチルドレンの可能性があります。

ただし、当てはまる項目が多いからといって「自分には普通の人生が生きられないんだ」と絶望するものではありません。

適切なカウンセリングで、徐々にあなたの内面や考え方に変化が現れます。

すると必然的に行動も変わり、まわりの人間関係や生活習慣、人生も良い方向へと転換できるのです。

原因は機能不全家族による家庭内のトラウマ

アダルトチルドレンを生む家庭環境を「機能不全家族」と呼びます。

本来は居心地の良い場所であるべき家庭内で、対立や身体的・精神的暴力が親から起こっている状態です。

しかし、一見普通の(むしろ中流以上の)家族に見える機能不全家族も少なくありません。

親の「子どもは◯◯すべき」といった「べき論」やゆがんだ思考パターンにより、自分を押し殺して「良い子」を演じてきたなど……。

他にも、機能不全家族の例として次の特徴も挙げられます。

  • 兄弟間差別がある
  • 親が子どもに否定的・または攻撃的な言葉をぶつける
  • 子どもの反抗期に、親が怖すぎて(または弱すぎて)反抗ができない
  • 親子の会話がほとんどなく、褒められるのも条件付き

アダルトチルドレンはなぜ生きづらいのか

幼少期に家庭内で体験したトラウマや思考パターンは、やがて家庭の外である学校や社会生活でも反映されてしまいます。

まともな家庭で親に愛されながら育った人たちと接したときに、違和感があったりイライラしたり「自分はおかしいのではないか?」と感じたりしてしまうのはこのためです。

HSPとアダルトチルドレンの違いは?

当カウンセリングルームには、HSPによる生きづらさに悩んで来られる方が多いです。

しかしお話を聞いていると、背景にアダルトチルドレンが隠れているケースも少なくありません。

HSPとアダルトチルドレンの違いは、次の表を参考にしてください。

アダルトチルドレンは幼少期からの機能不全家庭が原因なのに対し、HSPは生まれつき感受性が強く敏感な気質を指します。

中には両方を併せ持つ場合もあり、混同されやすい上に判別は困難。

アダルトチルドレンもHSPも「人の顔色をうかがう」「他者との親密な関係を築くのが困難」など、共通点が見られるからです。

タイプ別に見る|アダルトチルドレンの特徴

機能不全家庭で育つ子どもがアダルトチルドレンになる理由は、「それでも、過酷な環境を生き延びる生きのびるため」。

子どもは無意識のうちに家庭で役割を演じるようになります。

アダルトチルドレンに見られる役割は、主に次の6つです。

【ヒーロー(英雄)】

親の期待に応えて、勉強やスポーツで良い結果を出し、評価されることで自己価値を見出します。

ただし頑張るのは自分のためではなく、親に認められるため。家庭の雰囲気を悪くしないための自己防衛です。

その反面、挫折や失敗をきっかけに燃え尽きることも。

【スケープゴート(生贄)】

ヒーローに対して、問題児として家庭内の悪者役になるタイプ。

家族の問題を1人で引き受け、家庭内のバランスをとろうとします。

家族は「この子さえちゃんとしていれば…」と、本来の問題から目をそらし、敵を作ることで団結します。

しかし、スケープゴートを引き受けるのは、子どもの中で一番優しい子なのです。

【ロストワン(いない子)】

家庭内で気配を消し、まるで存在しないかのようにひっそりとやり過ごします。

家族にさえ気にかけられることもなく、家の中にいてもいつも孤独です。

【ケアテイカー(世話役)】

家族(主に親)の愚痴を聞き、下の兄弟の世話や家事を引き受け、献身的に家庭をささえるケアテイカー。

自己犠牲的で、自分のことや気持ちを後回しにする傾向があります。

【イネイブラー】

ケアテイカーと似て、家族のために献身的かつ自己犠牲的な尽くし方をします。しかし、尽くし方が相手のためにならない・相手をどんどんダメにするやり方であるのが特徴です。

(例)

  • アルコール中毒の配偶者のためにお酒を買ってくる
  • 仮病だと分かっていながら、本人の代わりに会社へ休みの電話を入れる

【ピエロ】

家庭内が暗い雰囲気にならないよう、わざとおどけたり面白い冗談を言ったりして明るくしようとします。

過度にその場の空気や相手の顔色を伺う面もあり、笑っていながら常にビクビクしていることも少なくありません。

これらのタイプはあくまでおおまかな特徴であり、タイプ分けするよりも家庭の全体を見ること。

1人の子どもが、複数の役割を演じるケースもあります。

カウンセリングでアダルトチルドレンの改善を

これまで、本当によく頑張ってきましたね。

人に言えない悩みを抱えたまま生きてきた時間は、

本当に辛いことも多かったでしょう。

当カウンセリングルームでは、国家資格の公認心理師である廣瀬が、あなたのアダルトチルドレン克服をサポートいたします。

アダルトチルドレンが改善すると得られる効果の、一例はこちら

  • 相手に対し「NO」と言えるようになる
  • やりたいことが見つかる
  • 親への恐怖や憎しみを手放せる
  • 家族や子どもとの関わりが分かる
  • 自分を好きになれる

長年染み付いてきた生き方や考え方を、1人で変えようとするのは非常に困難です。

まずは気軽にご相談を。LINEでも対応可能ですので、ご希望の場合は友達追加ボタンを押してメッセージをお送りください。

11月先着3名様
初回カウンセリング
45分 5,000円 

※はじめての方は初回カウンセリングをお申込みください。
※初回はオンラインでカウンセリングを行っています。Zoom・Skype・Line通話でのカウンセリングが可能です。
※初回カウセリングでは、現在のあなたの状態をお伺いして、今後の目標や方針を決めていきます。



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