HSPさんの幼少期の特徴とは?抱えがちな悩み事と改善方法
繊細で敏感な気質を持つHSP。
そんなHSPさんは、大人になってからさまざまな悩みを抱えることもあるかと思いますが、幼少期はどのような特徴・悩み事があったのでしょうか?
今回の記事では、HSPさんの幼少期の特徴や抱えがちな悩み事を紹介していきます。
また、HSPによる生きづらさの改善方法についてもお伝えしていきますので、HSPの気質で悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
HSPの特徴は幼少期から現れる
「HSP」とは、生まれつき繊細で傷つきやすく、感受性が強い人のことを指します。
これは育った環境や人間関係が影響してなるものではなく、生まれ持った気質のことなので、幼少期にも特徴は現れます。
反対に大人になってから、HSPの特徴が気になるようになったという場合は、HSPではなく心の病気にかかっている可能性も考えられるため注意が必要です。
【HSP】幼少期から現れる特徴
HSPには、「DOES(ダズ)」と呼ばれる4つの特徴があります。
■D…depth of processing/情報を深く処理する
他の人からすると簡単に結論を出せることであっても、少しの情報からさまざまな思考をめぐらせます。
そのため、行動を起こすのに時間がかかったり、なかなか決断ができなかったりすることもあります。
■O…overstimulation/あらゆる刺激に敏感
身の回りで起きていることに敏感で、さまざまな刺激を過剰に受けるため、非HSPよりも疲れやストレスを感じやすくなります。
■E…emotionally reactive and high empathy/共感力が高く、感情反応が強い
人の感情によく共感し、影響を大きく受けます。
そのため、他者の怒りや不安、悲しみなどのネガティブな感情にも引っ張られてしまいます。
■S…sensitivity to subtleties/些細な刺激も察知する
他の人が気づかないような小さな物音、匂いの変化、味の違いなど、些細な刺激にもよく気がつきます。
「DOES」は臨床心理学者のエレイン・アーロン博士が提唱したもので、この4つの要素のうち、すべてに当てはまる場合が「HSP」であるとしています。
そのため、HSPさんは幼少期から、上記の特徴すべてがさまざまな形で現れているはずです。
HSPさんが抱えやすい幼少期からの悩み
繊細で傷つきやすい気質を持つHSPさんは、幼少期の頃から以下のような悩みを抱えがちです。
「自分はHSPなのかな?」と感じている方は、当てはまるものがないかチェックしてみてください。
・生活に変化があると混乱してしまう
・大きな音や強い光が苦手で、すぐにびっくりする
・周囲の人に内気、敏感だとよく言われる
・怒られている人を見ると共感してつらくなる
・マルチタスクが苦手
・些細なことでも考えすぎてしまう
・何気ない一言によく傷つく
・他人の気分に左右されて疲れる
・競争すること、監視されることが苦手で緊張する
・暴力的なシーンのある映画やドラマが苦手で、観ると数日引きずる
幼少期の頃を思い浮かべてみても、当てはまるものが多いと感じる方は、HSPの傾向があるかもしれません。
ただし、これだけでHSPと確定できるわけではないため、「自分がHSPなのか、心の病気なのかわからない」と悩んでいる方は、ぜひ専門機関に相談してみましょう。
「HSP」と「HSC」の違い
HSPのことをよく調べている方の多くは、「HSC」という言葉をきいたことがあるかもしれません。
この「HSC」とは「Highly Sensitive Child=非常に敏感な子ども」の略のこと。
大人に対して呼ばれているHSPと特徴は共通していて、違いは対象が子どもか大人であるかのみです。
つまり、DOESの特徴を持っているのが子どものときは「HSC」、大人であれば「HSP」と呼ばれるようになります。
HSPの特徴と向き合うことが生きづらさの改善になる
HSPさんは、幼少期からあらゆる刺激に敏感で、傷つきやすい繊細さを持っているため、日常生活のさまざまなシーンで疲れてしまったり、思い悩んでしまったりすることもあります。
その悩みやストレスが大きくなっていくと、生きづらさを感じるほど心が追い詰められてしまう可能性も考えられます。
また、HSPは生まれ持った気質であって病気ではないものの、その繊細で敏感な気質ゆえに二次障害としてうつ病や不安障害などの“心の病気”を引き起こすケースもあるのです。
そういった病気のリスクを減らすためにも、HSPの気質を自分自身がよく理解し、しっかりと向き合っていくことが大切です。
今現在、すでにHSPによる生きづらさを感じている方は、専門家に相談することをおすすめします。
カウンセリングを受けていく中で、状況や抱えている問題を整理し、生きづらさの解消を目指しましょう。
まとめ:HSPの特徴は幼少期から変わらない
HSPは生まれ持った気質であるため、幼少期からさまざまな特徴が現れます。
情報を深く処理したり、あらゆる刺激に敏感であったりするため、日常生活で悩み事が出てくることも多いでしょう。
また、幼少期にはHSPの特徴が見られなかったのにもかかわらず、大人になってから“繊細で傷つきやすくなった”、“あらゆる刺激に敏感になった”と感じる場合は、心の病気を発症している可能性もあるため、注意が必要です。
「自分の症状がHSPによるものなのか、心の病気なのかわからない」と不安を感じている方は、ぜひカウンセリングを受けてみてください。
当カウンセリングルームでは、HSPやアダルトチルドレン、不安障害などを対象としたオンラインカウンセリングを実施しております。
HSPに関するお悩みがある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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臨床心理士、公認心理師です。5年以上、都内の心療内科や脳神経内科で、うつ病、不安障害、HSP、アダルトチルドレンなど数多くのカウンセリングを経験してきました。HSPの創始者であるアーロン博士の「HSPに精通した専門家プログラム」を修了しています。