すぐに疲れる・泣いてしまうHSPの方へ~知っておきたい心の保ち方
HSP気質の方は、疲れやすい、涙を流しやすいという傾向がみられます。
「ちょっとした変化で気力や体力が奪われてしまい、日常生活がつらい」
という方も多いのではないでしょうか?
「疲れる」「泣いてしまう」のは、HSPだから仕方のないこと。
そう諦めているかもしれませんが、気持ちの持ち方次第で心を楽にできます。
今回は、すぐに疲れる・泣いてしまう方へ、心の保ち方をご紹介いたします。
目次
HSPだと疲れる・泣いてしまうのはなぜ?
HSP気質の人は、
- 周りの空気を察知しやすい
- 大きな音や人混みが苦手
- 人一倍感情移入しやすい
- 一つの物事から先の先まで想像してしまう
という性質を持っています。
そのため、自分と違う意見を聞き続けたり、会社や飲み会などの集団に身をおいたりすることで、疲れを感じやすくなります。
「どうしてうまくいかないんだろう」
「このままだと将来どうなるんだろう」
そんな漠然とした不安に包まれ、疲れを感じるだけでなく、涙がこぼれる場面もあるでしょう。
他人からの相談、テレビや映画の場面などの感情移入してしまい、自分のことのように疲れたり、泣いてしまったりするケースもみられます。
周りの悩みや困りごとに気付きやすい。
自然や景色、ストーリーを前に、大きな感動が得られる、といったメリットを持つHSPですが、疲れず泣かずに過ごしたい、という場面があると思います。
今日は疲れそう、泣いてしまうかもしれないと感じたら、事前の対処で、できるだけ平穏を保つようにしましょう。
疲れる・泣いてしまう時の心の保ち方3つ
繊細なHSPだからこそ、この場にいたら疲れそう、このままでは泣いてしまいそう、そんな自分の変化をすばやく察知できます。
嫌な予感がした時に早めに取り入れておきたい、疲れる・泣いてしまう場面での、心の保ち方3つを紹介いたします。
疲れる・泣いてしまうことを責めない
HSP気質の人は、疲れる・泣いてしまうことで周りに迷惑をかけるのでは?
そんな風に、自分を責めてしまいがちです。
ですが、体質的に身体弱く疲れやすい人。
涙もろく、ちょっとした言葉やサプライズで涙をぽろぽろこぼしてしまう人もいます。
そういった方に対して、ちゃんとして欲しい、といった感情は芽生えないものです。
同じように、HSPの人が疲れていたり、泣いていたりした場合も、心配してやさしく手を差し伸べてもらえるケースがほとんどです。
自分を責めることなく、人それぞれが持つ個性だと受け入れると心が楽になります。
疲れる・泣いてしまう場所から離れる
今日は疲れそう、このままだと泣いてしまいそう、そんな予感が頭を過ったら、その場から速やかに離れるくせをつけると、心への負担を軽減できます。
仕事中の場合は、トイレやコーヒーブレイクを入れる。
誰かと話している場合は、急な連絡が入ったふりをするなどして、少し距離を置いてみてください。
その場から離れて深呼吸するだけでも、心がぐっと楽になります。
後回しにできる問題であれば、心に余裕がある時に再度取り組むのも良い方法です。
飲み会が苦手なら、コロナを理由に断る、もしくは延期する。
つらい時は、先に延ばせる用事は延ばす、
など、心身の様子をみながら物事を進めてみてください。
HSPの人は、相手の都合を優先してしまいがちですが、自分の心を守ってあげられるのは自分だけです。上手に距離を置いて、HSPらしいペースでお付き合いしましょう。
疲れる・泣いてしまう原因を手放す
疲れる・泣いてしまう原因をお聞きしていると、実際には悩む必要がないケースがあります。
過去に失敗した経験があるから、未来に怯えて疲れる・泣いてしまう。
周りがうまくいっていないから、自分もダメなのだと疲れる・泣いてしまう。
など、起きていない未来へ不安を抱えたり、自分以外の動きに感化されてつらくなってしまったりしがちです。
ですが、実際のところは誰にも分かりません。
悪いことが起きるのでは? と神経をすり減らしてしまうのではなく、今結論が出ない問題は一度手放し、考えないようにしましょう。
具体的には、一度目を閉じ、頭の中で問題に向き合ってみてください。
それは本当に悩むべき問題か、その事由で疲れたり泣いたりしていてはもったいないのではないか、そう自問自答してみると、答えがみえてくるはずです。
まとめ
HSP気質の人が疲れたり、泣いたりしてしまう裏には、他人への不安や焦り、気遣いが隠れています。
自分でなく、周りが影響しているのであれば、問題から離れたり、手放したりして、自らを責めないようにしましょう。
HSPの人は、すでに頑張り過ぎなほど、頑張っています。
そんな自分に誇りをもって、無理なく歩いていけるようにそっと心をケアしてあげてください。
自分を肯定したり、他人を気にせず進んだりするためには、少しのコツが必要です。
なにからはじめたら良いのか分からない、という方は、当カウンセリングルームの「HSP向けカウンセリング」をご利用ください。
一人でも多くのHSPさんが、ご自身の気質と上手に付き合い、疲れや涙の場面を減らせるように心より祈っております。
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臨床心理士、公認心理師です。5年以上、都内の心療内科や脳神経内科で、うつ病、不安障害、HSP、アダルトチルドレンなど数多くのカウンセリングを経験してきました。HSPの創始者であるアーロン博士の「HSPに精通した専門家プログラム」を修了しています。